ダンケルク｜クリストファー・ノーラン監督

今回は「防波堤」のストーリーについて解説していきます。【オープニング】に隠された大きな伏線、台詞が少ない理由、時制のズレを使ったノーラン監督のテクニック、ハイランダーズ・アレックスの人物描写（盲目の老人）、ボルトン海軍中佐の正体、チャーチルの演説のもたらす効果、【ラストシーン】のトミーの理由など、独自の視点で考察します。

今回は「海」のストーリーについて解説していきます。ジョージの動機と死の理由、父親の掲げた旗（ブルーエンサイン）の意味、謎のイギリス兵を使った父親への暗喩、父親の意地と息子の成長、ノーラン監督が伝えようとした戦争の本質・皮肉など、独自の視点で考察します。

今回は「空」のストーリーについて解説していきます。燃料計の故障が意味するもの、ハインケル（Bomber＝爆撃機）に込められた暗喩、“誰もいない浜辺” の意味、ファリアが脱出しなかった理由、ラストの“二等兵”の正体など、独自の視点で考察します。

クリストファー・ノーラン監督作品『ダンケルク』。第二次世界大戦時のダイナモ作戦に関する前提知識、防波堤・海・空のそれぞれのストーリー解説を、ハインケル等の暗喩や、時制が一致するシーンのまとめ、史実とも照らし合わせてネタバレありで解説します。最後の二等兵の正体や、作品テーマ、トミーのラストシーンの表情の意味、ファリアがスピットファイアを燃やした理由などの疑問に応える内容となっています。